HNチャンガーの
考えるパン屋
第5話 カイダン話
 

 今年は、暑い日が続きますね。

こう暑いとパン屋もヒマ続きです。というわけで、今回はパンの話はお休みです。


 夏といえば、海、山、そしてカイダンです(かなりゴウイン(^-^;)。カイダンと言っても、怖い方ではなくて、階段の話です。

 皆さんは、中央町にある日本一の階段を登ったことがありますか?
 日本一です。3333段あります。

「意外といけるかも?」と思ったアナタ甘いです。僕も「余裕だよ」と思っていましたが・・・階段は怪談よりも恐ろしいのでした。




 
最初の100段までは、ヤル気で登れます。山の空気を楽しむ余裕がありました。500段付近で、足が重く、息がきれ、汗がふきだします。日頃の運動不足をのろいます。

所々連続で200段くらいの直線の階段があり、気力がなえます。

5段登っては休み、2段登っては休み、次の1段を登るのに体中が拒否するようです。

 ようやっと、1000段目。この辺から苦しさのあまり記憶がなくなりました。2000段までが本当に苦しかったのです。お腹の肉を見て「ニクが憎い」なんてシャレを作って一人で笑います。すでにおかしいです。

 不思議と2000段をこえるあたりから、息が楽になりました。風景を見る余裕もでてきます。階段のふもとの民家が小さく見えます。2800段くらいでしょうか、最後の直線階段です。最後はかなり急でしかも、頂上の空が見えますが、なかなか近くなりません。

あえぎあえぎ登ると、3333段の頂上です。風景は周りの木にさえぎられて見えませんが、ちょっと登ると木製の展望台があります。

 展望台まではやっぱり階段ですが、その眺めは最高でした。空気が澄む秋には遠く天草が見えるそうです。



 下りも、もちろん3333段あります。一歩下るごとに膝がカクカク笑います。足のブレーキが壊れた感じです。

 慎重に下りたいのに、足が止まらない。登りと違う苦しさがありました。

さすがに日本一の階段だけあって、あなどれません。苦しいのですが、もう一度挑戦したくなる魅力のある階段でした。皆さんもいかがでしょうか。

   おしまい。



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