パン屋さんには色々なパンが置いてありますが、デンマーク ペストリー(以下デニッシュといいます)はその中でも特殊なパンと言えるでしょう。デニッシュはクロワッサンや、私の店ではフルーツをのせているものでサクサクとした食感を楽しむパンです。
デニッシュはパンの生地にバターを包み、長方形に伸ばして3つ折にして、冷蔵庫で休ませ、また伸ばして折ることを3回繰り返して27の層を作ります。できた生地は生地、バター、生地、バター・・・の層になっています。この生地を焼くとバターが溶けて、生地にしみ込みます。もともとバターのあった空間には生地の水分が蒸気となって入り込み、上の層を持ち上げます。これが27層分積み重なって、ハラハラとくずれるパンになるしくみです。
ちなみにパイはデニッシュに比べると1回か2回折込(おりこみ)が多く、層は97以上になっています。そして生地にイースト菌を入れず、発酵過程がない点でデニッシュとは異なる食べ物です。
|