食の再生に向けて
磯 田  毅
 生命を支える「食べ物」は、飽食といわれる現在において、非常に軽んじられる。

 菊池養生園の竹熊先生いわく、
色つき砂糖水が120円で小さなおにぎりが100円だ。
「食べ物」の価値からいえばおかしい。

 日本の農業粗生産額が9兆円位で医療費が34兆円とは、本末転倒だ。
もっと「食べ物」つまり、食糧に力を入れなければ国は滅んでしまう。

 私は、30年の小さな農業経験から、おいしくて残留農薬に留意したより安全な食糧を目指し、まわりの農民へ発信している。
おいしいものは、必ず消費の伸びへとつながり、そして健康へとつながっていくものと信じている。

 おいしいお米とおいしい野菜の生産は難しい面もあるが、追求していく中で結果的に消費者に喜んでもらえるのは、農家として経済だけでは補いかねるものである。その為の努力と模索は今、八代で始まっている。

 竹熊先生いわく「命一番」本当にそうだと皆で理解しあえる時が来ることを信じて頑張っている。