きまぐれトリル

第三楽章

 じめじめした季節になりました。

 こんな季節は私たちもうっとうしいですが、楽器にとっても同じなんです。ピアノの管理にも神経を使います。

「音楽家は音が命!」

 八代は湿気が多いのでピアノにとって辛い環境です。
だから私はピアノの部屋には除湿機を置いて24時間運転しています。
そうしていても除湿機のタンクにはどんどん水が溜まります。

湿気が多いとなぜいけないのか、と言うと、まず弦が錆びてしまいます。 そして弦をたたくハンマーが湿気で膨張して、音を鳴らすときにぽこぽこして音が伸びなくなってしまいます。

 ピアノを置く部屋の湿度は50%以下が最適らしいのですが、私の部屋は60%前後で非常にピアノには可愛そうな環境で、少しでもいいように、ピアノの中に除湿剤や防虫剤を入れたりしています。

  一流のギタリストやバイオリニストも楽器ケースには湿度計を入れて、常に管理しているらしいです。

 ピアノは天候によって音も全然違います。雨の日や降った後なんかは、音がこもってて弾いていても冴えないですね。ひどい日は鍵盤がしっとりとしてる時もあります。

 怖いですね・・・
でもいい音はピアノの状態だけではなく「腕」しだいです!

家にピアノのある皆さんもいつまでもいい音を奏でてくれるように、湿気にはご注意を!

 

 今回は、バッハのフランス組曲の中から美しい曲を弾いてみました。


 

次回は、8月上旬頃の予定です。
目次へ戻る

 

コラムの著者
(ナチュラル) さん。 八代で活躍中の音楽家・ピアニスト。