きまぐれトリル

第四楽章

 かなりお久しぶりです!


 実は、ウィーンへ行ってきました。
音楽留学の旅へ・・ 勇気を出しての決断でした。
色んな経験をしたのですが、何から話していいやら・・

 まずは日本を離れるまでの苦労話でもしたいと思います。

 一番大変だったのは、手続きでした。
 このような留学手続きには日本専用の事務局があるのですが、そこを通すと費用がかなりかかるので、「自分でやろう!」としました。が・・ 手段はインターネットのみ・・
サイトを開いてみたら、英語とドイツ語だらけ(ウィーンはドイツ語圏の国)で、辞書を片手に、解読にあくせくしました。

 とにかく書いてる通りにFaxで申し込みをし、講習費を振り込もうとしましたが、地方の銀行からの国際振込みの為、なかなか思うようにはいかず、数箇所銀行めぐりをして、やっとの思いで出来ました。


 これで申し込みが出来たのかな?・・と不安な気持ちで1週間ほど待ちました。

しかしウィーンからは、何の連絡もなく、さらに不安な日々を過ごし遂にシビレをきらし、こちらからメールしたら、「申し込みを受理しました。」と返答があり、一安心。

 次に、航空チケットの手配。
これもインターネットで格安チケットをあれこれ調べて、ウィーン直行は満席で取れず、結局はフランクフルト経由で何とかゲット!

とりあえず、ウィーンへ行くことは出来そうで、安心・・とはいかず!、レッスンしてもらう曲を練習せねば!
・ ・と焦って猛練習しました。

これが一番の心配の種でした。

一応、最低3人の作曲家の曲で40〜50分のプログラムを用意しなければならなかったのです。

一日中練習したくても、仕事もあるので、せいぜい5〜6時間しか出来なくて気持ち的にも、かなりピリピリとした日々を送りました。

講習の手続きを自分でしたということは、当然一人旅です。
その不安もあり、ピアノを思うように演奏出来ずにスランプに陥ってしまいました。
  このままではウィーンへ行けない。何とか自分の演奏を取り戻そうと、泣きながら練習したのですが、元には戻らないまま、とうとうウィーンへ飛び立ったのでした。・・・ 

 


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コラムの著者
(ナチュラル) さん。 八代で活躍中の音楽家・ピアニスト。