けんちゃんの行け!!麺

第 7 話 ケーキ

 最近、「行け麺!」という題名のわりには、麺から離れてますけど
今回も麺以外の話です(^▽^)

 僕の料理経験の中で、一番多く作っているのはケーキです。
でも、実は甘いものはホトンド食べません。
ケーキを作るようになってから興味が出て、食べるようになりましたが
子供の頃、好き嫌いの無い子供でしたがケーキだけは苦手でした。
ケーキを食べるようになったのはいいおっさんになってからです。
普通の人と逆ですよね(^▽^)

 そんな僕がどうしてケーキ作りにハマッタのか?今回はそんな話です。

 僕が料理を作り始めたのは食べたいからでした。うどんに蕎麦に餃子にラーメンと大好物です。「食べたいから作る」という普通の動機です。そんな僕がどうしてケーキを作るようになったかと言うと・・・
僕の家は製材所をやっていました。
なかなか儲からないので面白いアイデアとかないかと家関係の雑誌とか良く読みましたが、その中でもログハウスの本が面白くて良く読みました。

 洒落たペンションとか、喫茶店とかよく載っていて
その中でひげ面で、どこからどう見てもゴッツイおじさんが自分のペンションで自分が焼いたパウンドケーキを お客さんに出している記事が出ていました。
 こんなオッサンがケーキを?!とまず驚きました。
それにケーキと言えば生クリームが綺麗に塗ってあって、イチゴが乗っけてあるというイメージがあったのですが、オッサンのケーキは、そのイメージとかけ離れた素朴なパンみたいなもので、トロ〜リとした生クリームが中央に掛けられているだけ。脇には、ハーブの花が添えてあり洗練されたケーキとは違った魅力がありました。

 ケーキは男の料理にあらずと思ってましたが、自分の焼いたケーキでお客さんをもてなす!というのが、なんだかかっこよく思えました。もっともこれが洗練されたデコレーションケーキなら興味が湧かなかったと思います。初めて見る素朴なカントリーケーキだから、凄く新鮮に思えたんです。

 ケーキなんて男の作るもんじゃないと思っていたのが、ペンションの親父さんの焼くカントリーケーキを見て一転カッコいいと思うようになりました。

 そんな時たまたま目にした本にチーズケーキが載っていました。
チーズケーキは、大体ベークドチーズケーキかレアチーズケーキですが、それはスフレタイプというチーズケーキでした。
 何故これに目がいったかというと、焼いてる時の膨らみ具合です。
ケーキの型からケーキがモコモコと膨らみ、型の2倍くらいの高さにまで膨らんでいるのです。 (焼き上がりには、しぼんで元に戻るのですが)。
強烈に興味が湧き、作ることにしました。

 何しろケーキ作りなんて初めてですから材料を買い揃え、型を買いに行きました。
本には18cmと書かれていたのですが、21cmの型しかなく仕方なくそれで焼いたのですが
結果的には、それが良かったみたいです。

 期待した型の2倍に膨らむという光景は目に出来ませんでしたが
「上手く焼けないときは、20cmの型で焼くと良く焼けます・・・」
と本の最後に書いてあった事を知らず知らず実践していたのです。

 大きい型で少量の生地を焼いたのでキチンと火が通り、
高さが無く見栄えはしませんが、スポンジとも違う、生クリームとも違う初めての味で感動しました。この感動があったからケーキ作りにはまったんですね(^▽^)
もし、最初に18cmの型があったら上手く焼けず、もう焼かなかったかもしれませんね。

 実は、材料もカッテージチーズと書いてあったんですが、売ってなかったのでクリームチーズを使いました。

 あとで試したのですが、代用で使ったクリームチーズの方が美味しかったんです。
いくつかの偶然のお陰でケーキに、はまってしまいました(^▽^)
このあと、分量を計算して21cmの型に合わせて作ったんですが、上手く膨れませんでした。型に塗るバターの塗り方を研究したり、卵白の泡立て方にこだわってみたり...
失敗失敗の連続でホトンド毎日チーズケーキを焼いていました。

 不思議の国のアリスの六月ウサギと帽子屋が、
「今日は私の何でもない日!」と自分の誕生日以外の日を祝っていましたが
僕も自分の誕生日以外は、ホトンド毎日ケーキを焼いていました。

 ケーキには、いっぱいエピソードがあるのでそのうちまた書きたいと思います。

 次回は、肉まんです。

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