けんちゃんの行け!!麺

第 10 話 ラーミェン 2

 九州で手延べラーメンのお店は少ないです。
僕の知る限り、宮崎の天門さん、北九州の井上さんです。
他にもあるらしいですが。
九州にも手延べラーメンの店があって良かった(^▽^)
パソコンで宮崎の天門さんの地図をプリントアウトして、
朝早くから出かけました。
高速を使っても宮崎まではきついですね。
場所は、宮崎駅の前のアーケード街です。

 開店直後でしたので、ご主人と色々話が出来ました。
色々とコツを教えていただきました。
生地を捻る方向は右回転の後は左回転とか
かん水は必要かとか(これが一番聞きたかった!!)
かん水はラーメンらしい腰のため必要だけど、
なくても手延べはできるとのことでした。

 麺台に何度も何度も生地を叩き付け、のばし、
二つ折りにして捻ってからまたのばし・・・
それを、何回も何回も繰り返します。
ココまで、丁寧にやらなかったな〜
でも、一旦のばし始めると、早い早い。
一本が二本、二本が四本と一分くらいで細い麺にのばし終わります。
御主人が言われるには、麺にするのは実は簡単で、
本当に難しいのは、その前の準備段階のほうだそうです。

 手際のよい手延べを見て、いろいろなコツを教えてもらい
もうすっかり自分も出来る気で家に帰りました。
でも、実際は甘い考えですね・・・(#/__)/ ドテ
以前のホトンドのびない状況からは脱し、
のびる生地を作れるまでにはなったのですが
麺にのばす段階の均一な状態になかなかもっていけないのです。
結局、上手くいかずに一年程が過ぎてしまいました。

 そしてもう一度、天門さんを訪ねました。
また、新たな発見やアドバイスを受け、再チャレンジです。
前とは比べ物にならないくらい、よくのびるようになりましたが!
最終段階の生地を均一にする段階で、やっぱり手間取るのです。
右手の方の生地が太いのです。
その部分を切り捨てると後は結構均一なのですが
約3分の1が犠牲になってしまいます。

 そこで、7年も前の古い「中国麺紀行」というビデオを引っ張り出し、
他にも手延べのシーンのあるビデオを繰り返し繰り返しチェックして、
生地の持ち方、振り方、伸ばし方を何度も見ました。
微妙なところで、色々な発見がありました。
寝てても目が覚めて、深夜にタオルで持ち方や振り方をチェックしたり、
眠れない日々が続きました

 最近、やっと麺にのばす段階まではいく事が出来るようになリました。
まだまだ太さが不揃いで、
うどんサイズから、スパゲティーサイズ、素麺サイズと
まちまちですが、どうにかこうにか目処がつきそうです。

 熊本ラーメンのスープに合わせるには、かん水を使うか?
無かん水で、国産小麦での手延べが可能か?
課題は、まだまだいっぱいありますが、チョッと見えてきましたね(^▽^)
目標の手打ち丸麺の熊本ラーメンも近いかな?

 考えてみれば、我ながらあきれるほどのしつこさと執念ですね!
宮崎まで行ってラーメンを2杯食べたんですが、
高速道路代とガソリン代も合わせて1万円近くかかりました。
1杯で5,000円!!
コース料理くらいの値段ですよね。
でも、コース料理なら食べないですねー

 子供の頃、学校の先生から
「その無駄な知識と、好奇心と、情熱の半分で良いから勉強に傾けたら?」
とよく言われましたけど、そうしたら、別の人生もあったかな?
でも、何回生まれ変わって学校に行っても勉強はしないだろうな(^▽^)

 次回は、「自給自足」です。

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